サプリ代は月いくら?予算別の組み方【3千円・5千円・1万円】
主要13成分の1日あたりコスト一覧と、月3,000円・5,000円・10,000円の予算別の組み方。費用を抑える5つのコツと、お金をかけなくてよい場面も紹介します。
クレアチンモノハイドレートの選び方、ローディングが必要かの判断、飲むタイミングを解説。HMBとの違いと優先順位、広告表現の見分け方もまとめました。
クレアチンは、運動系サプリメントのなかで研究の蓄積が最も厚い成分のひとつです。それでいて1日あたり20〜40円程度と、続けやすい価格帯に収まっています。一方で、同じ売り場に並ぶHMBは1日60〜150円ほど。名前が似た文脈で語られる2つですが、性質も優先順位もかなり違います。この記事では、クレアチンの飲み方を具体的に決めたうえで、HMBを足すべきかどうかまで判断できるように整理します。
クレアチンは、体内でも自然に合成されるアミノ酸誘導体です。グリシン・アルギニン・メチオニンという3つのアミノ酸からつくられ、体内では主に筋肉(約95%)と脳・神経組織(約5%)に貯蔵されています。
食事では赤身肉や魚(ニシン・サーモン・マグロなど)に多く含まれます。ただし「食事から摂ればいい」が成り立つかどうかは、量を計算してみるとはっきりします。
| 食品 | 1kgあたりの含有量(目安) | 1日3gに必要な量 | そのカロリー |
|---|---|---|---|
| ニシン | 約6.5〜10g | 約350〜460g | 約900〜1,200kcal |
| 豚肉 | 約5g | 約600g | 約1,300kcal |
| 牛赤身肉 | 約4.5g | 約670g | 約900kcal |
| サーモン | 約4.5g | 約670g | 約1,000kcal |
| まぐろ | 約4g | 約750g | 約950kcal |
牛の赤身肉なら1日670g——ステーキ3枚以上を毎日、というスケールです。しかも加熱調理で一部が失われるため、実際にはこれ以上が必要になります。1日3gをサプリで摂れば約20〜40円、カロリーはゼロ。この比較を見れば、クレアチンがサプリで摂られる理由は明らかです。
とくに菜食・ヴィーガンの食生活を送っている方は食事からの摂取量が少なくなりやすく、サプリメントを検討する理由になります。
短時間の高強度運動における身体パフォーマンスをサポートする成分として、スポーツ科学の分野で多くの研究が行われてきました。欧州食品安全機関(EFSA)も、クレアチンと高強度の短時間反復エクササイズとの関連について研究評価を公表しています。ウエイトトレーニング・スプリント・格闘技・球技など、短時間に爆発的な力を使う運動が対象になりやすい成分です。
売り場にはいくつかの形態が並んでいます。
迷ったらモノハイドレートで問題ありません。研究の裏付けと価格の両方で優位にあり、多くの専門家がまずこれを案内しています。他の形態は、モノハイドレートで胃腸の不快感が出た場合の次の選択肢と考えると分かりやすいです。
摂取の始め方には2つのやり方があります。
| ローディングあり | ローディングなし | |
|---|---|---|
| 最初の5〜7日 | 1日20g(5gを4回) | 1日3〜5g |
| その後 | 1日3〜5g | 1日3〜5g |
| 貯蔵量が高まるまで | 短い | 時間がかかる |
| 胃腸への負担 | 出やすい | 少ない |
長期的に到達する貯蔵量は同等とする研究が多く、急ぐ理由がなければローディングなしで構いません。初めて試す方や消化器が敏感な方には、最初から1日3〜5gを継続する方法が案内されることが多いです。ローディングは、試合や大会など時期が決まっている場合に検討する選択肢と考えてください。
タイミングによる差については研究でも見解が分かれており、毎日欠かさず続けることの方が重要とする専門家が多い成分です。そのうえで、よく採られるタイミングは次のとおりです。
パウダーは水・ジュース・プロテインシェイクに混ぜるのが一般的です。溶けにくいときは少し温めると溶けやすくなります。炭水化物を含む飲料と一緒に摂ると吸収をサポートする、という考え方もあります。
知らないと戸惑うのが、飲み始めの体重変化です。クレアチンには筋肉内に水分を取り込む性質があるとされ、開始から1〜2週間で体重が0.5〜1.5kg程度増えることがあります。とくにローディングを行うと出やすい変化です。
これは体脂肪が増えたわけではなく、水分の移動によるものと説明されます。減量中の方が体重計の数字だけを見て「合わない」と判断してやめてしまうのは、この成分でよくある行き違いです。体重の推移を見るなら、開始から2〜3週間は数字が上振れする前提で記録してください。
続ける前提の成分なので、年単位で見ておきましょう。
| 1日の目安 | 1日のコスト | 1年 | |
|---|---|---|---|
| クレアチン | 3〜5g | 20〜40円 | 約7,300〜14,600円 |
| HMB | 3g | 60〜150円 | 約21,900〜54,750円 |
| EAA | 10g | 80〜200円 | 約29,200〜73,000円 |
たとえばクレアチン1kgを4,500円で買った場合、1日3gなら333日分——ほぼ1年もつ計算です。研究の蓄積が厚く、年間コストも運動系サプリのなかで最も低い部類。これが「まずクレアチン」と言われる実務的な理由です。
飲み忘れを減らすいちばん確実な方法は、「毎日必ずやること」に紐づけることです。朝のコーヒー、夕食後の歯みがきの前など、時間ではなく行動に紐づけると続きやすくなります。
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同じ筋トレ系サプリの棚に並ぶHMBについて、よく聞かれる質問です。結論から言うと、代わりにはなりません。役割が違います。
HMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)は、必須アミノ酸のロイシンが体内で代謝されてできる物質です。プロテインや肉・魚からロイシンを摂っていれば体内でも一部つくられますが、変換されるのはごく一部(数パーセント程度)とされ、食事から目安量を確保するのは現実的ではありません。
筋たんぱくの分解に関わる経路の文脈で研究されてきた栄養素で、「増やす」より「減りにくい状態をサポートする」文脈で語られる点が特徴です。
| 項目 | クレアチン | HMB |
|---|---|---|
| 正体 | アミノ酸からつくられる物質 | ロイシンの代謝物 |
| 関わる場面 | 高強度・短時間のエネルギー供給 | 筋たんぱくの分解に関わる経路 |
| 研究の蓄積 | 運動系サプリのなかでは特に多い | 対象や条件で結果が分かれる |
| 向く場面 | 高重量・短時間の種目全般 | 減量中・トレーニング再開時など |
| 1日の目安 | 3〜5g | 3g程度 |
| 1日のコスト | 20〜40円 | 60〜150円 |
どちらか一方ならクレアチンが先です。HMBは、プロテインとクレアチンを整えたうえで追加を検討する位置づけになります。
研究で取り上げられることが多いのは、トレーニングを始めたばかりの段階、減量中でカロリーを制限している時期、ケガや休養からの再開時、加齢にともなう筋量の維持を意識する年代です。逆に、日常的に鍛えていてたんぱく質も足りている方では差が見えにくいとされています。
HMBは、日本で「飲むだけで体型が変わる」かのような広告が出回り、景品表示法上の問題として行政処分の対象になった事例がある成分です。成分そのものは研究の蓄積がある栄養素なので、売り方と中身は分けて見てください。購入前に確認したい点は次のとおりです。
なお、「HMBカルシウム3,000mg」と「HMB 3,000mg」は同じではありません。HMBカルシウム(HMB-Ca)として表示されている場合、HMBそのものの量は表示の数字より少なくなります。1日3g前後を確保するには何粒必要か、必ず計算してから買ってください。摂取は1回3gをまとめてより、1gずつ3回に分けるのが一般的です。
Q. 休息日も飲む必要がありますか?
あります。クレアチンは筋肉内の貯蔵量を保つ成分なので、飲まない日をつくると下がっていきます。トレーニングの有無ではなく、毎日同じタイミングで続けてください。
Q. カフェインと一緒に摂ると打ち消し合うと聞きました。
そうした指摘がある一方で、影響は限定的とする報告もあり、見解は一致していません。気になる場合は時間帯を分ければ済む話です。コーヒーを飲む習慣そのものをやめる必要はありません。
Q. 何日くらいで違いが分かりますか?
貯蔵量が満たされるまでにローディングなしで3〜4週間程度かかるとされます。1週間で判断せず、少なくとも1か月は続けてから記録を見比べてください。
Q. 溶け残りが底に沈むのですが、飲まないと損ですか?
クレアチンモノハイドレートは冷水に溶けにくい成分です。溶け残りにも中身は入っているので、水を足してもう一度振り、飲みきってください。ぬるま湯を使うと溶けやすくなります。
Q. 女性が飲んでも問題ありませんか?
成分自体に性別による制限はありません。ただし前述のとおり水分による体重変化が起きることがあります。妊娠中・授乳中の方、持病がある方は、取り入れる前に医師にご相談ください。
プロテインで1日のたんぱく質を確保する。次にクレアチンモノハイドレートを1日3〜5g、毎日続ける。ここまでで運動系サプリの土台はほぼ整います。HMBは、減量期に入る・トレーニングを再開する、といった条件が揃ったときに検討すれば十分です。
ここに書いた摂取量とコストは一般的に案内されている目安で、体格や運動量、製品によって変わります。持病のある方、薬を服用中の方、妊娠中・授乳中の方は、取り入れる前に医師または薬剤師にご相談ください。
通販サイトで価格・レビューを確認できます。
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※ 最終確認日:2026年8月16日。リンク先の内容は各機関により更新されることがあります。
この記事を書いた人
motsu
20代で体重90kg超の運動不足から一念発起。試行錯誤の末に大会入賞レベルまで体を変えた実体験をもとに発信しています。
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